沖縄県警宜野湾署は25日、生活保護費約337万円を不正にだまし取ったとして、那覇市の無職の女性(82)を詐欺容疑で那覇地検沖縄支部に書類送検した。
署や宜野湾市によると、戦後の混乱期に南洋諸島から引き揚げて来た女性は、本名とは別の戸籍を持った二重戸籍の状態だった。
居住地の那覇市から生活保護費を受給していた2016年から18年11月の間、女性は宜野湾市に居住実態があるように見せかけ、別名で宜野湾市から35回にわたり計337万4850円の生活保護費を受給していたという。
宜野湾市は訪問調査などを経て、女性が市に居住実態がないことなどから、生活保護費の不正受給をしたとして20年10月ごろ、宜野湾署に刑事告訴した。