生活保護は、収入や資産が一定基準を下回り、生活に困窮している人に、最低限の生活を保障するための制度です。病気やケガなどで生活に困窮している人も、生活保護を受給することができます。
生保の申請は怪我や病気の人でも申請できる
生活保護の申請は、病気の人でも行うことができます。
病気や怪我の種類ごとに開設している記事を別記事で紹介しているので、詳しく知りたい人はお読みください。
【記事リンク】ヘルニアで働けない人が生活保護を申請する方法とメリット・デメリットを解説!
【記事リンク】骨折している人は生活保護が通りやすくなるのか解説!
生活保護は入院中でも申請可能か
入院中の生活保護の申請は、入院先の病院で行うことができるのか、自治体にメールを送り確認してみました。
【自治体A】
平素は当市の市政並びに福祉行政にご理解とご協力を賜りまして誠にありがとうございます。
さて、お問い合わせいただいた生活保護の件ですが、入院中でも生活保護を受給することは可能です。ただし、生活保護を申請する前に本人様の状況、収入、資産等を詳細に教えていただき、他の制度等を活用できないか検討する「相談」をしていただく必要があります。
また、生活保護を申請できる方は本人、扶養親族もしくは同居中のご家族になります。
相談についてはどなたでもできますので、まずはご来庁いただき、本人様の置かれている状況を詳細にご相談いただきたく思います。
来ていただくことが難しければ電話での相談も可能です。よろしくお願いいたします。
【自治体B】
生活保護は入院中でもご相談、ご申請いただけます。代理でご相談いただくことも可能です。(代理の場合はご本人の氏名、住所、入院先の医療機関名、入院期間をご確認下さい。)
入院場所や入院期間等により申請先が当市ではない場合もありますが、詳細についてはご来所いただくか、お電話にてお問合せください。
相談窓口は生活福祉課となります。
相談に来られる際は、できる限り次の書類を用意してください。(いずれも該当するものがある場合に限ります)
- 土地家屋の権利関係がわかる書類
- 預貯金の通帳
- 年金関係書類(年金証書・通知ハガキ等)
- 生命保険の加入があればその証書
- 消費者金融等の借入状況の関係書類
- 健康保険証
- 給与明細(直近3ヶ月)
- 自動車車検証(お持ちの方のみ)
必要に応じて追加の資料をお願いすることがあります。
よろしくお願い致します。
【自治体C】
生活保護の申請は、本人の意思に基づくものであることを大原則としております。
そのため、申請者本人が通常の判断能力をお持ちであり、本人が自らの意思で記載した申請書を代理の方が持参されるのであれば、入院中の申請は可能です。
その場合、保護が決定されますと、保護の開始は申請した日からとなり、保護費が支給されます。
生活保護を申請される前に、申請者の生活状況や、具体的な退院日などをお伝えください。
結論としては、どの自治体でも入院中での申請も可能ということがわかりました。
代理申請も可能なので、本人が入院中で外に出れない状況でも家族や友人が役所へ出向くことで退院後に生活保護をスムーズに受給することが可能です。
生活保護を受給するメリット・デメリット
生活保護を受給するメリットは、以下のとおりです。
- 最低限の生活を保障してもらえる
- 医療費の一部を支給してもらえる
- 教育費の一部を支給してもらえる
生活保護を受給することで、経済的な不安から解放され、安心して生活することができます。
メリットとデメリットについては、別記事で解説してますのでそちらをお読みください。
【記事リンク】生活保護を申請するメリットとデメリットを解説!
生活保護を申請する流れと種類
生活保護を申請する流れは、以下のとおりです。
- 市区町村の福祉事務所に相談する
- 生活保護の申請書を提出する
- 面接を受ける
- 審査を受ける
- 生活保護の認定を受ける
1から5の流れについて詳しく解説します。
1.市区町村の福祉事務所に相談する
生活保護の申請は、市区町村の福祉事務所で行います。
福祉事務所に相談することで、生活保護の制度や申請の流れについて詳しく教えてもらうことができます。
2.生活保護の申請書を提出する
相談の結果、生活保護の申請が必要と判断された場合、生活保護の申請書を提出します。申請書には、以下の情報を記載する必要があります。
- 氏名、生年月日、住所、連絡先
- 世帯構成
- 収入・支出の状況
- 資産の状況
申請書は、福祉事務所でもらうことができますが、実は自作のものでもOKです。
オンラインで自作の申請書を作成することができることを詳しく解説した記事を作成しておりますので、興味がある人はぜひ読んでみてください。
【解説】生活保護のオンライン申請ができるフミダンを知ってますか?
3.面接を受ける
申請書を提出した後、福祉事務所のケースワーカーによる面接を受けます。面接では、申請書の内容について確認するとともに、生活状況や今後の生活計画などについて詳しく聞かれます。
4.審査を受ける
面接の結果、生活保護の要否や支給額が決定されます。審査には、1〜2週間程度かかる場合もあります。
審査の結果、生活保護の認定を受けた場合は、生活保護費が支給されます。
5.生活保護の認定を受ける
生活保護の認定を受けた後、生活保護費の支給が開始されます。生活保護費は、毎月、口座振込で支給されます。
生活保護費の支給額は、収入や資産、世帯構成などによって異なります。
まとめ
生活保護は、病気の人でも申請できる制度です。
入院中でも本人が受給をする医師があるなら申請は可能で、家族や友人の代理申請をすることができます。
生活保護を受給することで、最低限の生活を保障してもらえます。しかし、収入や資産の制限や、毎月の収入や支出の報告など、デメリットもあります。
生活保護を申請する際には、これらのことを理解しておくことが大切です。